
新サービス「CTO-H」は、血液疾患に関する過去最大規模かつ最も長期的で詳細なデータベースを提供し、臨床研究の新基準を確立
ConcertAIとNeoGenomics(NASDAQ: NEO)は、血液がんの研究分析、臨床試験設計、および臨床試験の運用最適化のための新しいソフトウェアサービス(SaaS)ソリューションを共同発表しました。
「CTO-H」は、規模、追跡期間、バイオマーカーの詳細さにおいて前例のない研究データソリューションを提供します。このソリューションは、2024年1月8日に発表された協業の主要な成果であり、2024年12月9日にサンディエゴで開催される米国血液学会(ASH)での共同研究発表でも紹介される予定です。
画期的なデータベースの特徴
CTO-Hは以下の特徴を持つ革新的なデータベースです:
- 37万人以上の患者データを収録
- 7〜11年間の患者経過追跡
- 一般的な検査から高度な遺伝子変異まで、詳細なバイオマーカー情報を網羅
両社は、CTO-Hが血液がん研究において、これまでに構築された中で最大規模のリファレンスデータセットであると確信しています。
過去5年間で、血液がんの治療環境は大きく変化し、より広範な高効果治療オプションが患者に提供されるようになりました。同時に、製薬業界の臨床開発パイプラインも拡大しています。しかし、初期段階の臨床試験における対象患者群の定義や、現在の治療パラダイムを代表する対照群の確保は依然として課題となっています。後期段階の臨床試験では、試験設計の複雑さ、同じ患者層を対象とする複数の試験の競合、研究施設内での患者獲得競争により、目標症例数の達成がさらに困難となっています。
「血液学研究は本質的に複雑です。標準治療の多様性、再発までの長期の治療期間、そして反応や残存疾患の多因子評価など、多くの課題があります」とConcertAIの創業CEOであるJeff Elton博士は述べています。
血液がんに特化したマルチモーダルソリューションとして、CTO-Hは臨床分析、研究デザイン・最適化、および実施計画において大きな進歩を遂げました。
「NeoGenomicsは500以上の臨床診断検査を提供しており、その多くが血液学および血液がんに関するものです」とNeoGenomicsのインフォマティクス部門副社長、リンジー・ガスパリーニ氏は述べています。「CTO-Hの開発には数ヶ月を要しましたが、製薬企業の研究顧客に多大な価値をもたらすことを確信しています。このソリューションにより、製薬企業は臨床試験の設計方法を見直すことができ、臨床開発プロセスの精度向上と時間短縮を実現し、最終的には臨床パートナーとその患者さんに向けた意義ある医療イノベーションを加速することができます。」
この提携において、ConcertAIはCARAai™クラウド内でCTO-HをSaaSソリューションとして展開します。NeoGenomicsは、専門的なバイオマーカーと検査の解釈に関するサービスを提供し、高度な信頼性を持つ分析、研究デザイン、および解釈を確実にするための専門的な臨床知識へのアクセスを可能にします。CTO-Hは本発表時点でプレリリース版の評価が可能であり、2025年1月17日より一般提供が開始されます。
ConcertAIについて
ConcertAIは、ヘルスケアおよびライフサイエンス分野における予測型・生成型AI SaaSおよび実世界データ研究ソリューションのリーダーです。当社の使命は、46社以上の主要バイオメディカル・イノベーター、2,000以上のヘルスケアプロバイダー、および医学会との提携を通じて、研究準備データ、CARAai™テクノロジー、および科学的専門知識により、患者さんのための知見と治療成果を加速することです。
TeraRecon®は、MRIとCTにおける先進的な放射線画像の可視化と臨床AI意思決定支援ソリューションを提供しています。CancerLinQ®はConcertAIのイニシアチブで、腫瘍専門医にASCO準拠の自動化されたQOPIとASCO認定®品質ソリューション、およびSmartLinQ™分析サービスを提供しています。
本社を米国マサチューセッツ州ケンブリッジに置き、バンガロール、フランクフルト、フィラデルフィア、ローリーダーラム、東京にオフィスを構えています。詳細については、concertai.comをご覧ください。
参考文献:
1. Targeted Oncology (2024) 19:797–809, https://doi.org/10.1007/s11523-024-01081-w
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